キャリコンフェス2021
本日の午後、キャリコンフェス2021に参加してきました。
昨年の秋から冬にかけて、仕事で行き詰ることがあり、肌も心もボロボロになってしまった時期がありました。自分の好きな仕事のはずなのに、頑張りたい気持ちも強いのに、なぜこうなになってしまったのか、原因がわからず、家族や友人にたくさん話をきいてもらい、辿り着いた結論が「自らのインプットが足りないからではないか?」でした。
自分では全く気付かなかった切り口からのアドバイスでしたが、深く納得した部分がありました。会社の中でスキルを身に着ける以外に、外でも学び、新たな知識を身に着ける必要が出てきているのだと思いました。
「今の自分を変えたい」藁にもすがる思いチャレンジしたのが、キャリアコンサルタント資格試験。国家資格の一つです。
勉強は本当に楽しかった。昨年悩んでいた時にもこのような知識があれば、もっと自信をもって対応できたのに、と思うことばかりでした。そしてもっと深く学びたいと思いました。
そしてこの度、はじめてキャリコンフェスというものに参加しました。
以前から楽しみにしていたイベント。今日は、宮城まり子先生や田中研之輔教授など、計4名の業界トップの方のお話を聞くことができました。
話に共通していたのは、
- 不確定なVUCAの時代を生き抜くうえで、キャリアコンサルタントの存在はますます重要になるということ
- キャリアコンサルタントである我々自身も日々の自己研鑽・たゆまぬ努力が必要になるということ。(田中教授は「キャリア資本の蓄積」という言葉を使われていました)
宮城まり子先生のお話の中で「キャリアアンカーは変わる」というものがありました。「キャリアアンカー」とは、人生の中で絶対に譲れない価値観のことです。
組織の中で出世していくこと、専門性をみにつけること、社会貢献をすること、、、などキャリアアンカーは全部で8つあり、もともとは「キャリアアンカーは人生を通じて変わらないもの」と言われていました。それが、このVUCAの時代では価値観までがひっくり返ってしまうというのです。
これまで出世が大事だと思っていた人が、家庭が大事だという価値観になったり、そのあとにまた、社会貢献が大事だという価値観になったり。そのタイミングで、人は悩み、苦しみ、いら立ち、ハレーションを起こします。自分の人生についてどのように歩んでいくべきか、不安にさいなまれます。
(ちなみにこのハレーションは、キャリア資本を蓄積していくという上で非常に重要なステップだそう。ここで自分の人生の価値観と向き合うことができて、人はまた一段「やりがいのある生き方」に近づくことができるのですね)
このキャリアアンカーをも変えてしまうハレーションは、一人で乗り越えるのは難しいそうです。そこで大切になるのが我々キャリアコンサルタントの存在。自信をもって進みたい道、描きたい未来に一歩踏み出せるよう、支え、応援していきます。
人生の大事な岐路を支え、応援するキャリアコンサルタントは、日々の自己研鑽も怠ってはいけません。新聞を読むことはもちろん、日々世の中で起きていることを最先端で知っている必要があります。
今日は、仕事や家庭以外の "3rd place"の重要性の話がありました。人間関係もない、社内用語などの共通用語も使えない、社名も肩書も使えない、そんな3rd placeで一から人脈を築き、信頼を築き、実績を積むことができたら、それがその人の本当のあなたの価値だということです。確かにそうですよね。会社の中での実績なんて正直よくわからない。実力ではなく、会社名や肩書でうまくいくことだってあるかもしれないですし。
ただ、この3rd placeでの場所を見つけるというのは日本人は非常に弱いそう。職場との結びつきが強い文化が日本人をそうさせたそうです。これからは会社だけではなく、3rd placeでも活躍ができることがキャリア資本を蓄積すること、また、やりがいを持てる豊かな人生を送ることにつながるのかなと思いました。
なんだかダラダラと長い文章を書いてしまいました。もう少しうまくまとめられたらよいのだけど、備忘録ということでこのまま記録することにします。
仕事ももちろん頑張るけれど、外の活動としてキャリアコンサルタントの活動もがんばっていきたい。コーチングも勉強して、キャリアに迷ってしまった方の背中をそっと押してあげられるような人材になりたいと思います。その方が人生が豊かになりそうですね。