走れ!なみへい!

走って食べて読書して。東京在住アラサー女子の気ままなdiary

『キネマの神様』by 山田洋次: 無事公開できたことだけで素晴らしい。監督・撮影人に拍手。

先週の日曜日、母と『キネマの神様』を観にいってきました!

f:id:namimiyahara:20210815090822p:plain

『キネマの神様』by山田洋次監督。主演は菅田将暉沢田研二

原作は原田マハ。ばらばらになってしまった家族が映画によって一つに結ばれる、という話で、映画の素晴らしさ、奥深さが良くわかる、映画好きのための小説です。小説で描かれる映画愛や親子愛が素晴らしく、私はこの小説が好き。映画化もしばらく前から楽しみにしていました。

実際の感想は少し期待値はずれだったかな、というところ。小説を映画にするのは難しいというのは理解していますが、ここまでストーリーが異なってしまうと、違うお話として映画を観たほうがよいかもしれないです。映画は全体的に軽めでコメディー色が強いタッチでつくられていました。

本作品は本当は志村けんさんが主演で出演する予定だったのですが、撮影のちょうど折り返し地点の去年3月に急逝され、親交の深かった沢田研二さんが代役を引き受け、再度撮影をいちからし直した作品。その後、コロナウイルス萬延により撮影はストップ。その間に北川景子は出産もしており、出産後に撮影再開されたとのこと。

撮影中の段階から、とにかくたくさんの出来事があった作品。悲しみや不安、恐怖などを感じたことも多かったでしょう。たくさんのひとのたくさんの思いが詰まった作品になっています。上映が叶っただけでも拍手すべきなのかもしれません。

個人的には北川景子さんが妊娠しているとわかりながら、コロナ禍で撮影をしていた時の不安などは計り知れなかったのではと思います。去年の3月あたりに私たちが感じていたコロナウイルスへの恐怖はとても強いものだったから。そんな恐怖やプレッシャーに負けずに昭和の大女優を演じきった北川さんも素晴らしいです。

さて、映画後に母とお茶をしました。本当は冷たいビールが飲みたかったですが、ノンアルで我慢。

f:id:namimiyahara:20210815093809j:plain

f:id:namimiyahara:20210815093804j:plain

母と。映画後に感想を語り合う大好きな時間。

母とは感性や共感ポイントが似ているので、母と同じ映画や本を読むのはとても楽しいです。本を推薦しあったりするのも楽しい。今回の映画のほかに、二人で読んでいる宮本輝の話でも盛り上がりました。夏の楽しいひと時でした。また映画行こうね~!