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走って食べて読書して。東京在住アラサー女子の気ままなdiary

日本初のアバターカフェ『分身ロボットカフェ「DAWN」Ver.β』

我が家から歩いてすぐの場所に、日本初のアバターカフェ『分身ロボットカフェ「DAWN」Ver.β』がオープン。ずっと気になっていましたが、やっと訪問することができました。

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入り口はこんな感じ。森のようなイメージです。

このカフェは、あらゆるところにロボットがいるのですが、各ロボットにはカメラと小さなモニターがついていて、そのロボットはパイロットと呼ばれる、ALSなどの難病や重度の障害で外出困難な人々によって操作されています。

この日もロボットから「こんにちは~!」「お元気ですか~?」というパイロット達の元気な声がお店中に溢れていました。

このカフェは、「人類の孤独の解消」を目指す日本初のアバターカフェです。自由に身体を動かすことができないけど、自分らしく働きたいという人々の思いを叶えています。究極のリモートワークです。

カフェでは、パイロットと話しながら食事ができるスペースと、パイロットと話すことなく、通常のカフェ利用ができるスペースなどがあります。(パイロットと話すスペースは予約が必要です)

食事はハンバーガーやカレー、ローストビーフなどから選ぶことができます。キッズメニューもあります。

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パイロットの元気な声が店中に溢れています

パイロットと話す席は予約でいっぱい。私は通常のカフェの席に座りましたが、あちこちからパイロットの元気な声が聞こえて、何だかとても元気をもらいました。外国人のパイロットもいましたよ。日本語、中国語、韓国語が堪能で、外国人が来ても問題なく話せると思います。ほかのパイロットからは英語も聞こえていました。みなさん、それぞれ、SNSの話をしたり、オリンピックの話をしたり、趣味の話をしたり、とても楽しそうでした。

もし食事中に話がしたくない、という場合は、ロボットをオフにして食事に集中することもできます。話したいときだけ会話ができる、という仕組みです。

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カフェラテとプリンを注文。

夜、旦那さんとこのカフェのことを話していましたが、例えば外国語が堪能で何か国語も話せる優秀な方が、ある日突然事故などで脊髄を損傷してしまうということはありますよね。語学堪能、勤勉で頭もよく、会話も問題ない。ただ、体が動かない。そういう方々って、これまでどうやって働いていたのでしょう。もしかしたら働く場所がなかったのではないか、、そうであれば、このカフェは彼らにとって大きな希望になるはずです。

自分でメニューを説明して、お客さんに注文してもらうこと。お客さんと楽しく話したり、ロボットを操作して自分でできる限りのおもてなしすること。そして働いた対価として、きちんと給料をもらうこと。私たち健常者には当たり前のことですが、寝たきりや外出困難な障害をお持ちの方々が、自分らしく働ける場所がこのように提供されている事実に感動しました。

カフェというよりは、ディズニーランドのようなにぎやかな空間(それくらいパイロットのみなさんは接客が上手です!)なので、カフェ利用としては少し賑やかすぎるかもしれませんが、またちょくちょく訪問してみようと思います。

こういったお店が日本にもっと広まると良いですね!

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