走れ!なみへい!

走って食べて読書して。東京在住アラサー女子の気ままなdiary

オリンピアンに力をもらう日々

7月23日に始まったオリンピックも折り返し地点。我が家も毎日忙しく試合観戦しています。

賛否両論あったオリンピックですが、いざ開催してみると日本選手があまりにも強すぎるので、試合観戦も面白いですね笑。

月曜日:卓球男女混合で金、火曜日:ソフトボールで金、水曜日:男子体操で金、木曜日:柔道100キロ級で金、金曜日:バトミントン男女で初の銅メダルなど、毎日のように日本代表選手たちが有言実行で結果を残していくのが本当にすごい。コロナ禍で練習もままならない中、本当にみなさんよく頑張っています。感動をありがとう。オリンピアンから日々、力をもらっています。

金曜日からは私の大好きなトラック競技も始まりました!昨日は国際競技場まで15kmラン。多くの見物人が来ていましたよ。

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会場は厳重警戒中。自衛隊が車の中を詳しくチェックしています。

さて、今回のオリンピックで考えさせられることというと、器械体操でアメリカ出身のシモーネ・バイルズ選手の途中棄権。彼女は、リオオリンピックで4冠を達成、世界体操選手権では史上最多、25個のメダルを獲得するなど、体操界を代表する名選手として知られています。

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シモーネ・バイルズ選手。出典:wikipedia

彼女は団体戦の予選での1種目、跳馬で彼女が望んでいたような良い演技ができず、大きく得点を落としてしまいました。その後、ドクターと話しをして、それ以上は演技を続けず、棄権するという決断をしたといいます。

体操界の大スターの途中棄権というニュースは波紋を呼びました。しかし、その後彼女はメンタル面での問題を抱えていたこと、今回の東京五輪では、押しつぶされそうなくらいのプレッシャーを抱えていたことがわかります。

コロナウイルスの影響でオリンピックが1年延期になったこと、爆発的な感染拡大、自身が感染してはいけない、仲間に感染させてはいけないという目に見えないものと常に戦わなければいけなかったこと、友人や親類をコロナで失った可能性もあります。毎日PCRチェックをさせられ、自身もいつ感染するかわからない恐怖と戦うこと、信頼する家族や友人、ファンがいない無観客状態での試合。私が考えるだけでも、これらがどれだけ選手を精神的に不安定にさせていたかということが想像できます。

オリンピックにすべてをかけて練習をし、やっとつかんだオリンピックの切符。それを途中棄権として手放すことの辛さはバイルズ選手が一番感じていると思います。そんな中、自身の心の健康を第一に考え、この決断をした勇敢さに私は拍手を送りたいと思います。

オリンピック選手とて、人間です。自身が壊れそうになるくらいのメンタルとプレッシャーの中でこの試合をやりきるべきか、自身を守るべきかは自分自身で決める権利があると思います。Diversity & InclusionやLGBTなどの、社会的なマイノリティも発言しやすく、生きやすい世の中にしていくということはすでに世の中の運動として取り組まれていますが、このようにメンタル問題を抱えるアスリートが、自身のよりよい環境のために声を上げていくこともこれからは大切だと思います。

バイルズ選手はまだ若干24歳。これからの人生がよっぽど長いです。この決断がほかの選手に勇気を与え、彼女自身にも将来プラスに働くと良いですね。

さて、この話には後日談があります。大スターのバイルズ選手を失ったアメリカですが、バイルズ選手無しでも団体で銀メダルを獲得!個人決勝ではラオス系移民のスニサ・リー選手がアジア系アメリカ人初の金メダルを獲得。バイルズ選手が率いてきた体操界ですが、彼女が居なくてもちゃんと結果を出せることを証明しました。アジアンヘイトについても問題になっているアメリカでリー選手が金メダルを獲ったことは、多くのアジア系アメリカ人の勇気になったことでしょう。スニサ・リー選手、おめでとうございます!

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金メダリストのスニサ・リー選手。出典:The Japan Times