走れ!なみへい!

走って食べて読書して。東京在住アラサー女子の気ままなdiary

イノベーターになれ!

土曜日は久々の晴れ予報だったので、早起きをして旦那さんとLSD(Long Slow Distance=長い距離をゆっくり走ること)をする約束をしていたのですが(そのために金曜日は早く寝たTT)、朝起きると外は雨。午後から予定もあるし、遠出は諦めて浅草までの11kmランをしました。湿度は高かったのですが、気温が低めだったからか、疲労感なく気持ちよく走れました。

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浅草仲見世商店街にて。緊急事態宣言下のため引き続きクローズ中、、、涙

旦那さんと走りながら会社での出来事を話していました。

今会社の中で一番私を悩ませるもの、そして一番ワクワクさせるものは、「新卒採用の企画」です。今まで中途採用のみ行っていましたが、1月に新社長に代わり、新卒採用もやろう!ということになったのです。新卒採用を行ったことない私たち人事は大慌て。なぜ新卒採用をするのか?何名採用してどう育成するのか?採用までのステップは?育成計画は?予算はいくら必要なのか?...etc.調べることがたくさんあります。

日本の新卒採用は世界と比べて独特で、企業は入社時期の1年以上も前から学生に内定を出しますよね。これはなぜなら大手企業は良い学生を早めに確保しようと一斉に青田刈りをするからです。

「学生への内定を入社の1年以上前に出す」という日本の常識を社長に理解いただくことがまず大変(社長はフランス人です)。そして大学のキャリアセンターを通じて就職をする学生よりも、リクナビマイナビなどの求人掲載やイベントからエントリーをする学生がほとんどであることを理解いただくのも大変。「Why?」ばかりで社長との議論はなかなか話が前に進みません。

私は当初、就職イベントに出たり、優秀な人材紹介会社を使って新卒採用してくことを社長に提案していました。これが日本で新卒採用をしていく上で当たり前だと思っていたから。しかし1回目のプレゼンでは「もっとクリエイティブになりなさい。簡単な道を選んではいけない」と一蹴。振出しに戻ることになりました。

その後、社長とディスカッションを重ね、彼の意図がよくわかるようになりました。

彼は既存の日本の就活の枠組みの中で新卒採用をすることに疑念を抱いています。もっと良い方法はないのか?せっかくお金を使うなら、イベントに出るのではなくて自分たちで何かクリエイティブなことはできないか?そう考えているのです。

たとえば、求人サイトに求人を出したり、就職イベントに出るのではなく、学校や教授とどうにかつながって、授業を開催させてもらう。当社のインターン枠を大学に提供し、単位認定してもらう。当社がその大学のスポンサーとなり、学生にPCなどを提供するなど、彼のアイデアは尽きません。

「日本の大学も卒業論文を書くんだろう?当社で働いてもらい、ロジスティクスにかかわる論文を書いてもらうこともできるんじゃないか?」こんな感じで、話せば話すほど、次々にアイデアが出てくるのです。

すでに提供された枠の中で動くことしかしてこなかった私は、その枠の外にでてextraordinalyなことを提言し、それを進めていくことが許されることに衝撃をうけています。そして、感動をしています。

高度経済成長の中、右向け右で均一性を保ちながら皆で働く時代は終わりましたね。これからはイノベーターとして既存の常識にとらわれることなく、強い気持ちとパッションで新しいことを生み出し、周りを率いていくことができる人が求められているのかもしれません。まさに坂本龍馬のような人でしょうか。

決められた枠の中で最大限な力を発揮して仕事をすることは、イノベーターとして必要なスキルではありません。社長の言うことだけを黙々とやることも違います。イノベーターはその殻を壊し、全く違う側面から提言をしていきます。正解がない中で、どれだけ強いパッションをもってこのプロジェクトを進められるかというマインドも大切だと思います。

私もいったん自分の常識を取り払い、クリエイティブにならないといけないですね。それは日々の仕事を黙々としているだけではダメ。新聞を読んだり良書に触れたり絵画を見たり走ったり、たくさんの人の話を聞いたり。そういったことが想像力を駆り立て、自身のクリエイティビティを強化してくれるのだと思いました。

最後は3週間に1度通っている『松本』の焼き鳥。

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ここの焼き鳥が一番好き。このお店に出会ってから、ここ以外のお店には通わなくなってしまいました。予約必須の人気店です。