『キネマの神様』by 山田洋次: 無事公開できたことだけで素晴らしい。監督・撮影人に拍手。
先週の日曜日、母と『キネマの神様』を観にいってきました!
原作は原田マハ。ばらばらになってしまった家族が映画によって一つに結ばれる、という話で、映画の素晴らしさ、奥深さが良くわかる、映画好きのための小説です。小説で描かれる映画愛や親子愛が素晴らしく、私はこの小説が好き。映画化もしばらく前から楽しみにしていました。
実際の感想は少し期待値はずれだったかな、というところ。小説を映画にするのは難しいというのは理解していますが、ここまでストーリーが異なってしまうと、違うお話として映画を観たほうがよいかもしれないです。映画は全体的に軽めでコメディー色が強いタッチでつくられていました。
本作品は本当は志村けんさんが主演で出演する予定だったのですが、撮影のちょうど折り返し地点の去年3月に急逝され、親交の深かった沢田研二さんが代役を引き受け、再度撮影をいちからし直した作品。その後、コロナウイルス萬延により撮影はストップ。その間に北川景子は出産もしており、出産後に撮影再開されたとのこと。
撮影中の段階から、とにかくたくさんの出来事があった作品。悲しみや不安、恐怖などを感じたことも多かったでしょう。たくさんのひとのたくさんの思いが詰まった作品になっています。上映が叶っただけでも拍手すべきなのかもしれません。
個人的には北川景子さんが妊娠しているとわかりながら、コロナ禍で撮影をしていた時の不安などは計り知れなかったのではと思います。去年の3月あたりに私たちが感じていたコロナウイルスへの恐怖はとても強いものだったから。そんな恐怖やプレッシャーに負けずに昭和の大女優を演じきった北川さんも素晴らしいです。
さて、映画後に母とお茶をしました。本当は冷たいビールが飲みたかったですが、ノンアルで我慢。
母とは感性や共感ポイントが似ているので、母と同じ映画や本を読むのはとても楽しいです。本を推薦しあったりするのも楽しい。今回の映画のほかに、二人で読んでいる宮本輝の話でも盛り上がりました。夏の楽しいひと時でした。また映画行こうね~!
日本初のアバターカフェ『分身ロボットカフェ「DAWN」Ver.β』
我が家から歩いてすぐの場所に、日本初のアバターカフェ『分身ロボットカフェ「DAWN」Ver.β』がオープン。ずっと気になっていましたが、やっと訪問することができました。
このカフェは、あらゆるところにロボットがいるのですが、各ロボットにはカメラと小さなモニターがついていて、そのロボットはパイロットと呼ばれる、ALSなどの難病や重度の障害で外出困難な人々によって操作されています。
この日もロボットから「こんにちは~!」「お元気ですか~?」というパイロット達の元気な声がお店中に溢れていました。
このカフェは、「人類の孤独の解消」を目指す日本初のアバターカフェです。自由に身体を動かすことができないけど、自分らしく働きたいという人々の思いを叶えています。究極のリモートワークです。
カフェでは、パイロットと話しながら食事ができるスペースと、パイロットと話すことなく、通常のカフェ利用ができるスペースなどがあります。(パイロットと話すスペースは予約が必要です)
食事はハンバーガーやカレー、ローストビーフなどから選ぶことができます。キッズメニューもあります。
パイロットと話す席は予約でいっぱい。私は通常のカフェの席に座りましたが、あちこちからパイロットの元気な声が聞こえて、何だかとても元気をもらいました。外国人のパイロットもいましたよ。日本語、中国語、韓国語が堪能で、外国人が来ても問題なく話せると思います。ほかのパイロットからは英語も聞こえていました。みなさん、それぞれ、SNSの話をしたり、オリンピックの話をしたり、趣味の話をしたり、とても楽しそうでした。
もし食事中に話がしたくない、という場合は、ロボットをオフにして食事に集中することもできます。話したいときだけ会話ができる、という仕組みです。
夜、旦那さんとこのカフェのことを話していましたが、例えば外国語が堪能で何か国語も話せる優秀な方が、ある日突然事故などで脊髄を損傷してしまうということはありますよね。語学堪能、勤勉で頭もよく、会話も問題ない。ただ、体が動かない。そういう方々って、これまでどうやって働いていたのでしょう。もしかしたら働く場所がなかったのではないか、、そうであれば、このカフェは彼らにとって大きな希望になるはずです。
自分でメニューを説明して、お客さんに注文してもらうこと。お客さんと楽しく話したり、ロボットを操作して自分でできる限りのおもてなしすること。そして働いた対価として、きちんと給料をもらうこと。私たち健常者には当たり前のことですが、寝たきりや外出困難な障害をお持ちの方々が、自分らしく働ける場所がこのように提供されている事実に感動しました。
カフェというよりは、ディズニーランドのようなにぎやかな空間(それくらいパイロットのみなさんは接客が上手です!)なので、カフェ利用としては少し賑やかすぎるかもしれませんが、またちょくちょく訪問してみようと思います。
こういったお店が日本にもっと広まると良いですね!
思いがけずのシャワーラン
昨日は、待ちに待った3連休初日!元気に走りましたよ!銀座→築地→勝どき→選手村→レインボーブリッジ→芝浦→銀座→日本橋の19km!
朝一で女子マラソンを応援して、テンション上がった状態でスタート。ケニアのジェプチルチル選手、強かったですね。疲れ知らずで最後はどんどんスピードが速くなっていたように見えました。肩の力が抜けていて、楽しそに走る方ですよね。走りながら、氷やスポーツドリンクを同じケニアのコスゲイ選手とシェアしたりして、終始心の余裕もありそうでした。こうやって楽しそうに走る選手の姿を見ると、ランの人気はさらに上がりそう。
でもエチオピアの選手が2名も棄権してしまったり、とにかく湿度の多い中は走りにくかったようです。日本の夏、走りにくいですよね。。。
日本選手もよく頑張っていました。一山選手、鈴木選手、前田選手もお疲れさまでした!2019年秋のMGCは直接沿道に応援にいっていたので、あの時に見た選手が実際に本番を迎えていると思うと感無量でした。コロナで1年延期となり、心情的にもコントロールが大変だったと思います。毎日毎日気の遠くなるような練習をして、この舞台で走っただけでも大拍手です。アジア人でトップの一山選手、8位入賞おめでとうございます。
さて、この日のお目当てはお台場海浜公園の五輪モニュメントを見に行くこと。
まずは銀座を通って選手村へ向かいます。各国の国旗が掲げられているこの建物群が見えてくるとワクワクしますね。この風景を見られるのもあと少しです。
この写真を撮った直後から雨がポツポツと振り出し、その後15分もたたずに土砂降りになりました。思いがけずのシャワーラン。個人的にはシャワーランは嫌いではないので、雨宿りせずにそのまま走ってしまいました。あっという間に上からしたまでびっしょり笑。
あまりの土砂降りで写真を撮る余裕がなかったのですが、唯一とってしまった写真はこれ。先週の北海道旅行で食べた日本一濃いソフトクリーム『ヨンゼロソフトクリーム』のタカナシ4.0牛乳のトラックを発見笑!(記事はこちら→厚岸の牡蠣を食す - 走れ!なみへい!)
さて、お台場海浜公園に到着し、その後レインボーブリッジへ。レインボーブリッジを渡る際は、あらかじめサウスルートかノースルートかを選ばないといけません。五輪のモニュメントを見るには、どちらを渡るべきか少し迷いましたが、サウスルートを選択。あっていました!よかった笑。
この五輪モニュメントは、はじめは片側しか色がついていなかったようですね。それでもう片方も色をつけることになり、一度撤去されてまた戻されたとのこと。うん、両サイドから見られるのでどちらも塗った方が良いと思う。
レインボーブリッジをおりて、帰路へ。雨が止み、一気に蒸し暑くなってきましたが、シャワーランのお陰で爽快な気持ちで無事19キロのランを終えられました。最近は暑い中走るランが多いので、シャワーランは良い気分転換です。涼しくて気持ち良い。ついでに靴も洗えてラッキーです。
シャワーラン後はツインバード工業の 靴乾燥機が大活躍してくれます。安くて軽くて小さくて優秀。今年のgood purchaseの一つです。
せっかくの三連休なのに台風であいにくのお天気ですね。どうにか隙間を見つけて走りたいと思います。
ドキドキ!高校生の会社見学②
前回の記事の続きです。
会社見学には、関東3名、関西2名、合計5名の学生がきてくれました。関東の3名は女子学生、関西2名は男子学生です。
今回の求人は当社の倉庫で働く求人です。倉庫での就職を希望する学生というと、コミュニケーションが苦手で目も合わせられないような子が来るのかな?と想定していましたが、みなさん想像を良い意味で見事に打ち破ってくれました!
きちんと挨拶はできるし、質疑もたくさんしてくれるし、よく笑うし、外国人社員には英語で自己紹介できるし、人の話もちゃんと聞くし、全体的にしっかりしている子たちがきてくれました。
特に青森から始発の新幹線にのってきてくれた女子学生は(一番接していた時間が長かったからかもしれませんが)強く心に残りました。彼女は青森の津軽市に生まれ、今まで17年間、ずっとそこで生活しています。
彼女の地元はコミュニティが狭く、面白いものも何もない。早くこの町を出たいとずっと思ってきたとのこと。女の子ですし、一人っ子なのでご両親は地元就職を希望しているようですが、この学生は意思が固く、東京で就職を希望しているようです。イラストを描くことやパソコンが得意。好きなことと嫌いなことがはっきりしていて、孤独を恐れない、自分の意見をしっかりいえる子でした。自分の居場所は津軽ではない。もっと遠くに行って、自由に好きなことをしたい。もっと広い世界を見たいと思っているんだと思います。会社見学や移動中の車の中では、目をキラキラさせて会社や東京の街を見ていました。
そして、この子は最後に一言「私、ここに決めます。この会社で働いて、ここに住みます」と言ってくれたんです。キラキラした目で、少し恥ずかしそうに、でもしっかりと目をみて話してくれました。採用担当としては、最高の瞬間です。
そして、何だかすごいなぁと思いました。まだ若干17歳で、世の中のことも社会のこともよくわからないだろうに、知り合いが誰一人いない東京にひとりでやってきて、大人ときちんと会話して、自分の目で会社を見て、感じて、わからないことはきちんと質問して、親に頼らず自分の意志で就職先を決める。誰にも頼らず、自分の責任で、自分の人生を選択する。こういうことが自分が17歳の時にできたかなと思うと、できなかったと思うんです。
こうやって自分でちゃんと決める子は、仕事も頑張るんだろうなと思います。嫌なことがあっても投げ出したりしない。なぜなら誰のせいにもできないからです。
来年4月からこの子は社会人になるわけですが、これからきっと大きく成長していくと思います。東京で荒波にもまれ、新たな人間関係を構築し、涙を流したり、怒ったり、不安になったり、怖い思いをしたり、色んなことが起こると思いますが、私はこの子の成長がとても楽しみです。きっと若い純粋な心でたくさんのことを見て、吸収してくれると思います。
来年この子が入社してくれたら、この子は当社の新卒1期生です。この子が当社で活躍できるように、人事としてできることは何でもやってあげたい。責任をもって育成していきたいと思いました。こうやって人の成長を見れることが人事の醍醐味なのかもしれませんね。
まだまだ気が抜けない高校生採用ですが、かわいい高卒生が入社してくれることを想像しながら、引き続き頑張っていきたいと思います!
以下の写真は大阪の会社見学の帰りに、新大阪駅で食べたたこ焼きと新幹線で食べたチップスです笑。終日動きっぱなしでかなり疲れていたので帰りにビールで一杯やるのを楽しみにしていたのですが、、、駅の中はすべてアルコール禁止。そして新幹線の中も禁止。そもそもお酒は売店も含め、どこにも売っていませんでした、、、、悲しい。コロナ恐ろしや。
ドキドキ!高校生の会社見学①
私の会社では、現在、高卒業生の新卒採用に挑戦しています。会社としては初めての取り組みで、採用担当としては必ず成功させたい取り組みのひとつです。
高卒生を採用する上で社長と約束したことは「外部業者は使わずに、自力で採用をすること」。当社は、採用担当が私一人しかいないため、この初の取り組みを無事に一人で成功させることができるか、プレッシャーが肩に重くのしかかっています。。。が、これもきっと自身にとって良い経験になるはず!日々頑張っています。
高校生は、毎年9月に就職先を1社決め、選考の申し込みをします。その1社に選ばれるべく、私たち企業の採用担当は、6-7月のタイミングで、高校訪問をします。
高校訪問時には、進路指導の先生に会社を猛烈アピール。高卒生採用の一番の近道は、進路指導の先生に選ばれる企業になることです。なぜなら、高校生は、進路指導の先生の紹介で就職先を決めることがほとんどだからです。
進路指導の先生と全くコネクションがない当社、まずやることは、他でもない、片っ端から高校に電話をしていくことでした。とにかく電話をして、電話をして、最終的には3都道府県の約60校への高校へアポをとり、1校1校会社説明に伺いました。暑かった、長かった、そして、めちゃくちゃ疲れました。。。でも、高校生がキラキラした笑顔で挨拶してくれたり、部活で汗を流す学生の姿を見れたり、こんなに若くてかわいい学生が来年当社に入ってくるのかと想像すると、がぜんやる気が湧いてくるのが不思議です。
訪問した60校のほかに、東北や九州など全500校にも求人票を送りました。
そしてこの度、5名の学生が会社見学に来てくれました!関東3名、関西2名です。会社見学に来るというのは、応募前の大切なステップです。これで良い会社だと学生に思っていただけたら、9月の応募につながります。
一番初めに会社見学のお申込みをいただいたのは、なんと、青森の高校の先生からでした。これが本当に嬉しくて嬉しくて、、、興奮して、手が震えてしまいました笑。
高卒採用の倍率は2.7倍。中小企業にいたっては、8倍を越えます。求人票を出しても申込がこない企業が大半を占める、学生に選んでいただくことが本当に難しいのが高卒採用です。
さて、先週から今週にかけて、関東と関西で高校生の会社見学会を行いました。高校生と話したのは何年ぶりだろう、、、緊張と興奮でかなり疲れましたが、振り返ってみるととても楽しく、私自身も勉強になった会社見学でした。
次の記事では実際に高校生と話し、感じたことを書いてみたいと思います。
最後にせっかくなので、写真を1枚。青森の学生を東京駅の新幹線ホームまで見送るまで少し時間があったので、最後にふたりでスタバで東京限定のフラペチーノを飲みました。学生もとっても喜んでくれて嬉しかった。フラペチーノってすごい甘いんですね笑。こうやって普段飲まないものを飲めたことも高校生に感謝ですね!
オリンピアンに力をもらう日々
7月23日に始まったオリンピックも折り返し地点。我が家も毎日忙しく試合観戦しています。
賛否両論あったオリンピックですが、いざ開催してみると日本選手があまりにも強すぎるので、試合観戦も面白いですね笑。
月曜日:卓球男女混合で金、火曜日:ソフトボールで金、水曜日:男子体操で金、木曜日:柔道100キロ級で金、金曜日:バトミントン男女で初の銅メダルなど、毎日のように日本代表選手たちが有言実行で結果を残していくのが本当にすごい。コロナ禍で練習もままならない中、本当にみなさんよく頑張っています。感動をありがとう。オリンピアンから日々、力をもらっています。
金曜日からは私の大好きなトラック競技も始まりました!昨日は国際競技場まで15kmラン。多くの見物人が来ていましたよ。
さて、今回のオリンピックで考えさせられることというと、器械体操でアメリカ出身のシモーネ・バイルズ選手の途中棄権。彼女は、リオオリンピックで4冠を達成、世界体操選手権では史上最多、25個のメダルを獲得するなど、体操界を代表する名選手として知られています。
彼女は団体戦の予選での1種目、跳馬で彼女が望んでいたような良い演技ができず、大きく得点を落としてしまいました。その後、ドクターと話しをして、それ以上は演技を続けず、棄権するという決断をしたといいます。
体操界の大スターの途中棄権というニュースは波紋を呼びました。しかし、その後彼女はメンタル面での問題を抱えていたこと、今回の東京五輪では、押しつぶされそうなくらいのプレッシャーを抱えていたことがわかります。
コロナウイルスの影響でオリンピックが1年延期になったこと、爆発的な感染拡大、自身が感染してはいけない、仲間に感染させてはいけないという目に見えないものと常に戦わなければいけなかったこと、友人や親類をコロナで失った可能性もあります。毎日PCRチェックをさせられ、自身もいつ感染するかわからない恐怖と戦うこと、信頼する家族や友人、ファンがいない無観客状態での試合。私が考えるだけでも、これらがどれだけ選手を精神的に不安定にさせていたかということが想像できます。
オリンピックにすべてをかけて練習をし、やっとつかんだオリンピックの切符。それを途中棄権として手放すことの辛さはバイルズ選手が一番感じていると思います。そんな中、自身の心の健康を第一に考え、この決断をした勇敢さに私は拍手を送りたいと思います。
オリンピック選手とて、人間です。自身が壊れそうになるくらいのメンタルとプレッシャーの中でこの試合をやりきるべきか、自身を守るべきかは自分自身で決める権利があると思います。Diversity & InclusionやLGBTなどの、社会的なマイノリティも発言しやすく、生きやすい世の中にしていくということはすでに世の中の運動として取り組まれていますが、このようにメンタル問題を抱えるアスリートが、自身のよりよい環境のために声を上げていくこともこれからは大切だと思います。
バイルズ選手はまだ若干24歳。これからの人生がよっぽど長いです。この決断がほかの選手に勇気を与え、彼女自身にも将来プラスに働くと良いですね。
さて、この話には後日談があります。大スターのバイルズ選手を失ったアメリカですが、バイルズ選手無しでも団体で銀メダルを獲得!個人決勝ではラオス系移民のスニサ・リー選手がアジア系アメリカ人初の金メダルを獲得。バイルズ選手が率いてきた体操界ですが、彼女が居なくてもちゃんと結果を出せることを証明しました。アジアンヘイトについても問題になっているアメリカでリー選手が金メダルを獲ったことは、多くのアジア系アメリカ人の勇気になったことでしょう。スニサ・リー選手、おめでとうございます!
シューズが身体に与える影響について考えてみる
前回の記事からの続きです。今回脚の負傷から『BORN TO RUN』という本に辿り着き、ベアフットシューズで走ることを経験して、改めて靴の大切さや影響について考えています。
たまたま1か月ほど前に聞いていた『ゼロベースランニングキャスト』というpodcastで最近は「足裏をつけたままでしゃがめない子供が急増中」という話がありました。実は私も昔は問題なく足裏をつけてしゃがめていたのですが、最近それが少し難しくなってきました。どうしてだろうと考えていたんです。
どうやらこれはシューズの影響のようですね。最近は早く走ることを目的とした、にかかとを高くしてつま先を低くする、かかととつまさきのドロップ差が多い靴が多く販売されているとのこと。ナイキやアシックス、そして「早く走れる!」と、子供に大人気な瞬足シューズも、自然と身体が前傾姿勢になるようにつくられているようです。
これは早く走るというコンセプトで作られているので、その目的を達成するためには良いのですが、日常的にドロップ差の多い靴を履き続けていると、常に前傾姿勢のままとなってしまい、アキレス腱が伸びずに、そのまま固くなってしまうそうです。これが足裏を付けたまましゃがめない子供が増えている原因だそうです。
これは子供にとって良くない影響を与えます。アキレス腱が短く固くなると足首が固くなり、それは怪我を引き起こすそうです。ただ、ここまで靴に対して知見を持つ人が日本には少なく、常にドロップ差の高い靴を子供に履かせてしまっていることが多いとのこと。今後こういった子供が増えるのは心配ですね。。。
かくいう私もおそらくズームフライやドロップ差の高い靴をこれまで履いており、知らず知らずのうちにアキレス腱が固く短くなっていた可能性があります。ワラジやベアフットシューズ、裸足で走ることがこの問題の対処法になるそうですので少しずつ治していきます。今のタイミングで気づけてよかった!
脚というのは身体を支える大切な機能の一部であり、その足に装着する靴の体に与える影響は絶大です。今回負傷で苦しみましたが、新たな学びがあってよかった。そして自分の子供などができたら、靴の問題は気を付けてあげたいと思います。瞬足など早く走れるシューズを履いても良いけど、運動会やマラソン大会の時など何か目的に沿って履くのがよさそうですね。普段はドロップ差の低いシューズを履き、きちんと身体のバランスをとれるようにする。様々な靴をローテーションで履くというのも良いのかもしれません。
本日はここまでです。写真は先日走った隅田川テラスと月島の釣りエリア(エビが釣れる模様)。暑いですが開放的な気分になる良い季節です。